ASRock DeskMini X300が発売されたのでAMD Ryzen 7 Pro 4750Gを買ってIntel Core i7 10700と比べてみた
極小ハイエンドベアボーンキットで注目のASRock DeskMiniシリーズにZen2 Ryzen Pro 4000Gシリーズに正式に対応したX300が発売されたのでそれに合わせたかのように4750Gもあわせて入手できるようになったので買ってみました。
もちろん目的は2ヶ月ほど前の記事で書いたとおりIntelの同じ8コア16スレッドTDP65Wのcore i7 10700との性能を比較するため。
おそらくRyzen 7 Pro 4750Gが発売当初に簡単に手に入っていたらこんなことを考えなかったと思いますが、当時はとにかく久しぶりにPCを自作したい思いが強かったのでとりあえずでIntelに手を出したんですよね。そんなわけでとりあえず比較したわけなんですがそれぞれの仕様と環境は次のとおりです。
CPU | Intel Core i7 10700 | AMD Ryzen7 Pro 4750G |
---|---|---|
基本クロック | 2.9GHz | 3.6GHz |
最大ブースト・クロック | 4.8GHz | 4.4GHz |
キャッシュ | 16MB Intel SmartCache | L1:512KB L2:4MB L3:8MB |
CPUクーラー | SCYTHE MUGEN5 Rev.B | Noctua NH-L9a-AM4 |
GPU | nVidia GeForce RTX2070 | CPU内蔵(Radeon Graphics) |
なお、比較はCiNEBENCH R20のマルチコアとシングルコア。そしてCyberlink PowerDirectorでの動画の書き出し時間で比較することにした。 結果は次のとおりです。
まずはCINEBENCH R20の結果からですがその様子を録画したのでご覧ください。(ところでCoreTempってCPUによって表示される項目が違うのね。動画編集時まで気が付かんかった。)
結果を表にまとめると次のようになります。
CPU | Core i7 10700 | Ryzen 7 Pro 4750G |
---|---|---|
マルチコア | 3613 | 4454 |
シングルコア | 462 | 470 |
マルチコアはIntelは温度上昇のためか途中から動作クロックが約3.5GHz(消費電力が約65W)で動作するようになった。
それに比べAMDは約4.2GHzで動作し続けた。(消費電力は約65W)
シングルコアは時間がかかるため動画では10倍速にしているためほぼ同時に終了するが、わずかにAMDの方が速くスコアもよかった。
動作周波数はIntelの約4.6GHzに対しAMDは約4.0GHzだったんですけどね。 あらためて動作クロックだけでは性能を語れないということを実感しました。
次に動画の書き出しにかかった時間は次のとおり参考までにハードウェアエンコードした場合も計測してみた。なお、書き出しに使った動画は先ほど見ていただいたCINEBENCH R20の実行動画です。
CPU | Core i7 10700 | Ryzen 7 Pro 4750G |
---|---|---|
ソフトウェアエンコード | 6分33秒 | 6分11秒 |
ハードウェアエンコード | 6分03秒 | 6分08秒 |
もともと動画編集を快適にということで新しいPCを調達しようと思ったためどれもそれほど差がないのがちょっとショックですが実際の編集時は操作を受け付けずに待たされることが無くなったのでまぁよかったのかな。
4K画質での書き出しだからでしょうか再生時間以上の書き出し時間です。
タスクマネージャで見てると倍速再生にGPUのデコード機能を使ってるようでそこも時間がかかってる理由なのかもです。